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厚労省、患者負担増の「医療制度構造改革試案」を発表


抜粋資料(PDF


 厚労省は10月19日、患者負担増で通院を控えさせ、日本の総医療費の伸び率を抑制する「医療制度構造改革試案」を発表しました。内容は、これまで新聞等で報道されてきたもので、
@高齢者の自己負担の2〜3割化、
A75歳以上高齢者全員から保険料を徴収する新高齢者医療制度の創設、
B高額療養費の限度額の引き上げ、
C長期入院高齢者の食費・居住費の全額自己負担化、
D混合診療の拡大、
などが提示されています。

 さらに、患者負担を増やすオプションとして
E一般入院の食費・居住費の全額自己負担化、
F保険免責制度の創設、
G診療報酬の10%削減(10年間で)
も示しています。

こうした患者負担増により厚労省は、医療費の伸び率(対国民所得比)を2025年度に約9%に押さえることができると試算しています。厚労省は本日、厚労大臣を本部長に、厚労省の全局長を部員とする「医療構造改革推進本部」を新設、医療費抑制に省の総力を挙げて取り組む姿勢を示しました。試案はこれから政府の各審議会で検討され、12月後半に政府案としてまとめ、来06年春の通常国会に法案として提出するとしています。