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「迂回献金」問題 日歯連は猛省を
―理事会が声明―

(全国保険医新聞2015年10月15日号より)

 

 9月30日、日歯連の「迂回献金」疑惑問題で、前日歯連会長であり現日歯会長の高木幹正氏らが逮捕された。保団連は、真相究明と「政治とカネ」問題の解消を求める理事会声明を発表した。

 逮捕されたのは、高木氏のほか、日歯連元会長の堤直文氏、当時の会計責任者だった日歯連元副理事長の村田善信氏。民主党の西村まさみ参院議員の後援会を通じ、自民党の石井みどり参院議員の後援会に5000万円を迂回献金した疑いが持たれている。石井、西村両議員は、いずれも参院選での日歯連の組織内候補だった。

根源に「政治とカネ」

 声明の要旨は以下の通り。

▽保団連はこの問題が報じられた当初から、@歯科界の痛手であるばかりでなく、患者・国民の歯科医療要求実現を遠ざけることが危惧される、A関係者は真相の徹底究明、患者・国民との信頼回復、歯科医療の改善と発展に向けて全力で対処するべき、B「金権体質」だと批判の多い日歯連の組織の徹底した体質改善が必要、と指摘してきた。

▽しかし、日歯連は「法的な問題はない」と繰り返し強弁して今日の事態を招来した。今後の推移によっては、日歯にも重大な影響を及ぼすことが懸念され、患者・国民の歯科医療を守り発展させる上で障害となりかねない。

▽日歯連は、前回の「ヤミ献金」事件以後、それまでの強制加入等の押し付けに反発して、多くの日歯連会員が退会していったことをあらためて想起し猛省すべきである。

▽今回の根源には、「政治とカネ」問題がある。これは、広く政界に横たわる深刻な問題である。この問題を直ちに是正するため、企業・団体献金と政党助成金を直ちに廃止すべきである。 

以上