汚職にまみれたカジノ推進―世論は反対が多数
依存症の拡大を懸念安倍政権は、カジノを含む統合型リゾート(IR)事業を成長戦略の柱に掲げ、国内最大3カ所でIR整備を進めている。昨年末にIR法成立当時のIR担当副大臣、秋元司衆院議員が、カジノ事業に進出を狙う中国企業関係者から賄賂を受け取ったとして逮捕された。カジノ推進の中心となった議員の逮捕は、政策の正当性が根幹から問われる事態である。ギャンブル依存症の増加や治安の悪化の増加などが懸念されるカジノ推進は中止すべきだ。
秋元議員はカジノ推進議連の副幹事長でカジノ推進の中心人物。同議連の自民、維新の議員ら5人も事情聴取を受け、日本維新の会の下地幹郎衆院議員(その後同党から除名)が中国企業からの金銭受領を認めた。菅義偉官房長官はIR事業に関わる政治家・官僚と企業との接触は「一概に禁止されるものではない」と述べ、安倍政権は1月7日にカジノを統制するカジノ管理委員会を設置し、IR事業を予定通りに進める姿勢を崩していない。
生活圏への誘致反対が8割 日本世論調査会が昨年12月7、8日に実施した世論調査では、IR整備への反対が64.6%と、賛成の31.7%を大きく上回った。反対の理由としては、「ギャンブル依存症の人が増える」が63.5%で最も多く、「治安悪化や渋滞など生活環境の悪化につながる」が47.8%、「未成年に悪影響がある」が37.0%と続く。自分が住む市町村や生活圏へのIR整備は、反対が77.4%に及んだ。共同通信が1月11、12日に実施した世論調査でも、IR整備を「見直すべきだ」との回答が70.6%に達している。
カジノ是非問う住民投票へ―横浜で市民集会開催
神奈川協会も賛同するカジノの是非を決める横浜市民の会は12月22日、横浜市の山下公園でカジノの是非を問う市民集会を開催した。集会参加者は2,000人。協会からは藤田倫成理事、洞澤繁横浜支部長と事務局が参加した。
カジノ作らないことが依存症対策 協会からは藤田理事がギャンブル依存症の問題を発言。ギャンブル依存症に対する薬剤はなく、カジノを作らないことが一番のギャンブル依存症対策だと強調。集会終了後に記者らの取材を受けた。
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