新型コロナウイルスの感染拡大の下、初診からのオンライン診療が臨時的に解禁された。菅義偉首相は、恒久化を目指す方針を示しているが、疾患や重症化の見落としリスクなども指摘される。問題点や背景をシリーズで解説する。(最終回)
検討会や中医協等での十分な検討が必要であり、医師や学会等が主導した調査・分析結果など安全性・有効性を十分に検討すべきと主張してきた。
初診解禁圧力の強まりを懸念 10月8日に厚労、行革、IT担当3大臣によるオンライン初診解禁に向けた合意がされた。その後、11月2日に開催されたオンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会で厚労省は、3大臣合意に基づく提案を行ったが、解禁は困難との意見が大勢を占めている。
安全性やエビデンスの蓄積は必須 オンライン診療そのものの有効性は、まだ検証が始まったばかりだ。医学的なエビデンスの蓄積なしに、ただ「便利だから」、「患者の経済的負担が軽くなるから」という理由だけで、医療安全の確保を後景に追いやり、なし崩し的な保険適用拡大を認めることは絶対にあってはならない。 以上 |
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