75歳以上2割負担は撤回を 与党にも慎重論広がる
75歳以上の窓口負担2割化は、具体的方針のとりまとめが年末にも行われようとしている。具体化を阻止するため、急速な世論の広がりが必要だ。政府内では対象の「線引き」をめぐる議論が続くが、受診抑制や高齢親族を支える現役世代の負担増にもつながるため、提案自体を撤回すべきである。
11月26日に開催された厚労省の審議会では、2割負担の対象とする年収区分について、健康保険組合連合会副会長の佐野雅宏委員などから、低所得者(住民税非課税)を除く全員を2割にすべきとの意見が出された。これに対し日本医師会副会長の松原謙二委員は「暴論」と批判。日本慢性期医療協会副会長の池端幸彦委員は受診抑制を懸念し、全国老人クラブ連合会理事の兼子久委員も健康に悪影響と述べるなど、異論が相次いだ。
「1割維持」麻生氏も首相時に 与党内にも慎重論が広がる。報道によれば、1日の自民党内の会合では、負担増については収入の少ない高齢者に配慮すべきなどの指摘が出されて意見がまとまらず、公明党の山口那津男代表も年内に結論を出す必要はないと述べている。
コロナ禍の負担増に怒り保団連理事・神奈川協会副理事長 馬場一郎
75歳以上の窓口負担2割化反対に旺盛に取り組む保団連の馬場一郎理事に話を聞いた。
コロナ禍の今、さらなる負担増を押し付けようとしている政府には、怒りしかありません。75歳以上の患者負担2割化は、神奈川協会が呼び掛け人となっている医療費の窓口負担「ゼロの会」の趣旨にも反します。何としても阻止したいと思っています。 以上 |
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