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初・再診料5点加算 4月から全医療機関が対象
入院料も10点加算

全国保険医新聞2021年1月5・15日号

 

  中医協は12月18日に総会を開き、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、全ての患者の診療で感染予防策の徹底が必要であるとして、医科・歯科の外来診療で初診料・再診料等に1回当たり5点、入院診療についても入院料によらず1日当たり10点を特例的に加算し、感染予防策を評価することを決めた。2021年4月から適用し、9月末までの期間をいったん想定するが、感染状況等を踏まえ必要に応じて10月以降も柔軟に対応するとした。

 

 想定される感染予防策は、▽全ての患者の診療において、状況に応じて必要な個人防護具を着用した上で、感染防止に十分配慮する▽新型コロナ感染症の感染予防策に関する職員研修を行う▽病室や施設等の運用について、感染防止に資するよう、変更等に係る検討をする―などを例示した。
 この他、歯科について、新型コロナ陽性患者への歯科治療延期が困難で実施した場合に298点を算定できることとした。

 

保団連運動の成果

 保団連はこの間、感染症対策のための取り組みを評価し、初・再診料、入院料等の緊急引き上げをはじめ、全ての医療機関等の経営破綻を阻止することなどを首相、財務相、厚労相に要請していた。
 今回の特例対応は保団連の要請が一部実現したものだ。一方、ひっ迫する医療機関経営を支えるには十分とは言えない。保団連はさらに取り組みを強める。

以上

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