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学校長殿、養護教諭殿

「2020年度学校健診後治療調査」への協力への御礼
ならびに調査結果について

2021年5月23日
全国保険医団体連合会

 

  日頃の学校教育推進のためのご努力に敬意を表します。
 「2020年度学校健診後治療調査」にご協力頂きました各学校長ならびに養護教諭の先生方に感謝申し上げます。年度末のお忙しい中ご協力頂き、誠にありがとうございました。
 全国30道府県(北海道、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、茨城県、栃木県、千葉県、東京都、山梨県、富山県、石川県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、山口県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、佐賀県、大分県、宮崎県、沖縄県)の各学校4,923校(回収率20.7%)よりご回答頂きました。
 今回の調査結果から、「新型コロナウイルス感染症拡大」によって、全国の児童・生徒の健康状態に大きな影響を及ぼしていることが明らかになりました。
 今回の調査では前回2019年調査と比較して、“受診できない”児童・生徒たちの未受診割合は増加していました。また、各学校から「受診による新型コロナ感染」を恐れて引き起こされたとの指摘が多く寄せられました。
 新型コロナウイルス感染症拡大による児童・生徒への影響は広範囲にわたりました。歯科では、全体的に口腔内の状況が悪化し、虫歯のみでなく歯垢の付着や歯肉炎が増加しました。「コロナ感染が不安」であることを理由にした学校健診の受診控えも多く発生していました。
 未受診の背景として、従来より「健康状態に対する親の理解不足」「共働き」「経済的困難」「ひとり親家庭」「無関心」など、健診後の受診につながらない児童・生徒は家庭に何らかの問題を抱えていることは明らかです。これに、今回、新型コロナウイルス感染症拡大による「受診控え」が加わり、児童・生徒を取り巻く健康状況が悪化していることが分かりました。
 本調査結果については、こちらをご覧ください。併せて、寄せていただきました具体的な記載については、こちらをご覧ください。
 児童・生徒の健全な成長・発達を保障する上で、必要な受診を促すことを目的として、国・自治体・学校・医療関係者・地域が連携した積極的な対応が求められます。そのためにも、調査結果はマスコミ発表を行うとともに、衆参の文部科学委員へ送付を行い、国会質疑で取り上げていただくよう依頼するなど、本調査結果を活用し、児童・生徒の未受診を減らすための取り組みを行います。

敬具

「2020年学校健診後治療調査」結果報告書[PDF:1.27MB]
各分野事例[PDF:1.95MB]

 

お問い合わせ
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-5-5
電話 03-3375-5121 FAX 03-3375-1862
Email:sanami-s※doc-net.or.jp
(「※」を「@」に代えて入力ください)
全国保険医団体連合会 担当:鈴木、名嘉

 

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