開業医の意識実態基礎調査より 女性医師・歯科医師「仕事と家事の二重負担」くっきり2022年3月3日 医科・歯科の開業医会員を対象に行った「開業医の意識・実態基礎調査」を男女別に分析したところ、女性医師・歯科医師が仕事と家事労働の「二重負担」に陥っている状況が浮かび上がった。
■性別役割分業は女性医師の7割が反対意見。医科・歯科とも反対意見が上回る「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方については、医科・歯科ともに反対意見(「どちらかと言えば反対」「反対」)が賛成意見(「賛成」「どちらかと言えば賛成」)を上回った。男女別に見ると、女性は医科で70.9%、歯科で62.8%が反対意見なのに対し、男性は医科で41.5%、歯科で37.6%にとどまった。 図1 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方について■女性医師は半数が平日も2時間以上家事労働。男性は「0〜30分未満」が最多1日の家事・育児・介護時間(平日)は、男性は医科46.6%、歯科39.5%が「0?30分未満」で最多だったのに対し、女性は医科45.2%、歯科38.8%が2時間以上だった。 図2 1日の家事・育児・介護時間(平日)■夫婦とも医師・歯科医師でも、家事等時間に大きな差夫婦とも医師・歯科医師の場合の平日家事・育児・介護時間を見ると、男性は「0?30分未満」が34.2%で最多、女性は「2?4時間未満」が39.3%で最も多く、同じ医師・歯科医師でも男女で平日家事等時間に大きな差があることが分かる。 図3 夫婦とも医師または歯科医師の場合の平日家事時間■女性医師・歯科医師の「二重負担」実労働時間を男女別に見ると、女性の方が「7時間未満」の割合がやや高く、「7〜9時間未満」が低いものの、「9時間以上」は医科・歯科とも大きな差はなかった。 図4 実労働時間 図5 フルタイム勤務者の平日家事時間
・CareNet2月17日「医学部入試差別が解消しても、解決しない女性医師の『二重負担』問題」 ・BuzzFeed2月1日「2021年度の医学部入試、女性の合格率が男性を初めて上回る 『男女ともに人間らしく働ける医療現場を』」保団連女性部 斉藤みち子部長のインタビュー ・医学部男女別合格率が逆転 入試動向の変化 保団連女性部が調査 ・保団連女性部声明(1月17日)「女性差別のない公正な入学試験の実施を全医学部・医科大学に求める」 |
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