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金銀パラジウム合金等の価格改定
―10月1日より保険適用― |
(全国保険医新聞2019年9月25日号
より)
消費税増税にともなう2019年10月改定では、金パラの告示価格が1gあたり1,458円から1,675円にと14.88%引き上げられる。価格引き上げにともない金属歯冠修復等の関連点数も改定されるため、関連部分を紹介する。
金属歯冠修復(装着材材料は別算定。装着料はブリッジの場合を除く)
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ポンティック(1歯につき)(材料料含む) コンビネーション鉤
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鋳 造 鉤
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金パラ「逆ザヤ」の解消を求める
歯科社保部長談話を発表
保団連は9月9日、金パラの「逆ザヤ」問題の解決を求める談話を発表し、厚労省、マスコミ、国会議員に発出した。
金パラの市場価格は2018年4月の改定以来高騰しているが、告示価格は据え置かれてきた。治療をするほど赤字が拡大し、歯科医院経営を圧迫し続けている。
10月の診療報酬改定にあわせて、1年半ぶりに金パラの告示価格が改定され、1,458円から1,675円に引き上げられる。しかし、現時点の金パラ市場価格は改定後の告示価格よりも高い。依然として「逆ザヤ」は解消されず、歯科医院は今後も重い負担を強いられることとなる。
現在の基準材料価格改定、随時改定の方式では金属価格の急変には対応できない。抜本的な制度改善が必要だが、基準材料価格改定にあたり実施される「特定保険医療材料価格調査」は結果が非公開とされ、価格決定のプロセスが不透明である。制度改善に向け、まずは調査結果を直ちに公開することが求められる。「逆ザヤ」が長く続いた経緯も踏まえ、喫緊の対応が必要である。
以上