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歯科、補綴の技術料引き上げで低歯科技工料解消を |
(全国保険医新聞2019年12月15日号より)
2020年診療報酬改定に向けた保団連要求を紹介する。保団連は今年6月に要求をまとめ、8月8日には厚労省要請を実施するなど、取り組みを進めている。
歯科医療費の抑制によって、歯科技工所の経営は圧迫され続けている。
歯科技工士の就労と技工所の経営を守るためには、低歯科技工料の解消が必要である。
そのために、保団連は歯冠修復・欠損保綴の抜本的な点数引き上げを厚労省に要求している。低い診療報酬では、適正な委託技工料を支払うことは難しい。
また、歯科技工料調査に基づく歯科技工物の保険点数の決定プロセスが不透明であることから、透明化を求めている。
委託技工料の問題は、診療報酬改善だけでは解決できない。そのため、歯科技工士に適正な委託技工料が渡るような、実効性のある取引ルールの確立を併せて求めている。
歯科医師と技工士の連携強化を
また、歯科医師と歯科技工士の連携を強化する観点から、歯科技工加算についても点数を引き上げるとともに、院内・院外を問わずに算定できるよう要求している他、歯科技工指示書については様式を提示し、点数化することを求めている。
以上