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コロナ禍と医療現場

ケアミックス病院からの報告

熊本協会 本庄 弘次氏

全国保険医新聞2021年11月15日号より)

 

熊本協会 本庄 弘次氏

 当院は26床の地域包括病床と、29床の介護医療院を有する55床の病院です。元々病院周辺の地域の方々に高度の急性期医療以外のすべての医療が提供できるように病院の役割を考えてきました。30年前に私が病院を継いだ頃は、心筋梗塞や脳卒中などの急性期からリハビリまですべてやっておりましたが、治療の機能分化が進み、最近では肺炎と心不全の治療がほとんどになってきていました。
 しかし、新型コロナウイルス感染症が流行し出すと、最初の頃は大きな病院に行くのが怖いと外来患者さんが一気に集中して来院され、処方箋書きに追われていました。やがて病院自体に行くのが怖いと入退院が動かなくなりました。
 コロナ禍以前は地域包括病床で亜急性期と回復期を、介護医療院で帰れない人の看取りを中心に行っていました。
 コロナ禍以後は急性期病院のバックベッドとして病院の機能が求められるようになって、どちらの病棟にも亜急性期や急性期の肺炎やその他の疾患の患者が来るようになり、介護医療院で細菌性肺炎や心不全の治療を診ざるを得なくなりました。

「新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱い」の概要は、保団連ホームページ「新型コロナウイルス感染症対策特集」に掲載している。

 こうした現状から介護保険の報酬だけでは医院経営は困難になってきています。せめてコロナが続く間だけでも介護施設で診る患者さんにも医療を施す部分は医療保険の出来高払いにしてもらえないかと考えています。
 病院の機能分化は平時には重要ですが、有事にはむしろ多機能化が求められます。有床診、介護医療院に新型コロナ患者等の受け入れを求めるのであれば、なおのこと、国には支援策を考えていただきたいです。

以上

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