医師の過労死問題などから医師の働き方改革が話題となって久しい。低診療報酬の現状の中で良質の医療を提供しようと休日もなく日夜頑張るほど、日常診療は激務となり、健診を受ける時間もとれない。病気の早期発見が遅れ無念の最期を遂げられた会員の訃報に接するたび胸が締め付けられる思いである。
そこで今回のメインテーマは「生き生きと保険医が働くために〜コロナ禍を乗り越えて」とした。
コロナ禍を乗り越え、医療をはじめとする社会保障の在り方を新しく再構築する必要がある。
記念講演には名古屋小児がん基金理事長の小島勢二名古屋大学名誉教授をお招きし、超高額薬価問題がグローバル企業のマネーゲームに陥っている現状と、国民皆保険制度を守るためになすべきことにつきご講演をいただき、小児がん支援活動を行っている女優の竹下景子さんとの対談を企画している。
第2日目はシンポジウムを3つ企画している。講師陣は住江会長はじめ全国的にご活躍の方と地域医療にご尽力されている先生方にお願いした。分科会とポスターセッションはオンデマンド配信で行う。全国からご参加の皆様の明日からの医療に資することができれば、この上ない喜びである。