【歯科技工所アンケートを読む】第2回 売り上げ、収入の低さ
保団連は昨年、歯科技工所アンケートを実施した。その結果を6回連載で紹介する。アンケート結果は「2016年歯科技工所アンケート調査結果と概要報告」を参照されたい。
売り上げ500万円以下が約半数 歯科技工所の売り上げは500万円以下が28%で約3割、1000万円以下では61%と約6割を占める。国内の技工所の77%(2015年)が1人ラボである。個票から1人ラボ(常勤)を抽出し集計すると売り上げ500万円以下が45%、1,000万円以下では89%となっている。売り上げ500万円、1,000万円は各々月当たり約40万、約80万の売り上げである。材料費を含む経費を見込むとその厳しさは相当なものといえる。
大都市では最低賃金下回る 月4週と仮定し、週6日勤務、週勤務時間の最頻値71〜80時間を例にとると、年間勤務時間は3,408〜3,840時間。可処分所得300万円では時給781〜880円であり、16年の最低賃金全国加重平均823円に近いのではあるが、大都市では下回っている(東京932円、大阪883円)。
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