【歯科技工所アンケートを読む】第3回 後継者、離職率
保団連は昨年、歯科技工所アンケートを実施した。その結果を6回連載で紹介する。アンケート結果は「2016年歯科技工所アンケート調査結果と概要報告」を参照されたい。 (11月5日号「第1回 長時間労働」、11月25日号「第2回 売り上げ、収入の低さ」)
後継者「いない」70% 歯科技工士が今後患者・国民の要望に応えていけるのだろうか。アンケートでの後継者の有無に対する回答は「いる」18.9%、「いない」70.6%であった(右図)。また仕事のやりがいを感じているとの回答が41.6%であった。これは自由意見でも多く語られており、労働時間、収入が劣悪であるにもかかわらず仕事のやりがいに支えられている部分も大きいと感じさせられる。
離職率7割 歯科技工士の各年の免許交付数と技工士数の比較で離職率が推計できる。12年から16年までの各年度の歯科技工士免許交付数累計が5,884人であり16年調査では25歳未満の就業技工士数が1,862人であることから、全ての入学者が18歳と仮定すれば、5年以内の離職率は68.4%となる。近年の動向は5年でほぼ7割前後の歯科技工士が技工の仕事を辞めていることを示している。 自由意見欄より
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