鈴木道知事の北海道電力・泊原発3号機再稼働への同意判断に抗議し、撤回を求める

2025年12月12日

2025年12月12日
全国保険医団体連合会
公害環境対策部長 森岡芳雄

北海道の鈴木直道知事は12 月10 日、道議会予算特別委員会の質疑で、北海道電力泊原発3号機の再稼働に同意すると表明した。

鈴木知事は、泊原発3号機再稼働への理由として、原子力防災計画が了承されたことや原子力規制委員会の新規制基準を満たしたこと。北海道電力が電気料金の値下げを示したことや安定供給と脱炭素電源の確保、企業の投資などをあげた。電気料金の値下げについては、今後予定している燃料搬入用の新港や専用道路の建設や維持、原価償却のコストがかかってくるため、電気料金の値下げができるかはあくまで予測の範囲内の話である。

これまで鈴木知事は「道民の声を聞いて総合的に判断」と話していたが、実際は、北海道民の民意を具体的になんら訊くことなく、北海道電力泊原発3号機の再稼働に同意すると表明した。

泊原発付近には、海底活断層が存在し、それに対する十分な調査をしていないと専門家から指摘されている。

東日本大震災での東京電力福島第一原発の過酷事故では、14 年経過した現在においても帰還困難地域が存在し、収束の見込みすら立たない状況にある。昨年の能登半島地震でも大事には至らなかったが、志賀原発に損傷が認められている。直近の12 月8 日には、青森県東方沖を震源とする大きな地震が発生している。地震大国・日本で原発を稼働させるリスクは、非常に大きい。

今、電力会社が行うべきは、危険で廃棄物処理方法も確立していない原発を推進することではなく、原発に頼らないようなエネルギー政策へのシフトをいかにすすめるかである。

私たちは、いのちと健康をまもる医師・歯科医師として、北海道電力および政府に泊原発3号機の再稼働を断念し、すべての原発の稼働を速やかに停止し、廃炉にすることを今すぐ決断するよう強く求める。

以上