活動内容

素早く、正確な情報提供

診療報酬改定の情報をいち早く、正確に提供します

開業医の先生方にとって診療報酬の改定内容は、日常診療に係わる重要な情報です。また、保険請求事務をスムーズに行うために欠かせません。

各地の保険医協会・保険医会では、診療報酬が改定されるたびに、一日も早く正確な内容と解釈をお知らせするために、医科、歯科の改定内容をわかりやすく解説したテキストを発行するとともに、全国で合計400カ所を超える会場で「新点数検討会(説明会)」を開催して、毎回大変好評をいただいています。

この「新点数検討会(説明会)」では、改定内容の説明だけではなく、改定された背景にある政府の狙いも明らかにしながら、国民皆保険制度が医療従事者・患者にとってより良いものにしていくための方向性を示すようにしています。

診療報酬の改定内容とその問題点を明らかにした「新点数検討会(説明会)」の模様。(2010年改定時:大阪府歯科保険医協会)

請求事務の疑問にも丁寧に

日常の保険請求事務への疑問や質問に素早く、丁寧にお答えします。

日常診療の保険請求事務において疑義が生じた場合には、お電話などにより各都道府県の保険医協会・保険医会の担当者がお答えします。
患者との信頼関係を築きつつ、保険請求事務を正確に行っていくことは大切なことです。複雑な医療保険制度の仕組みを正しく理解していただくために、「医療事務講習会」などスタッフ向けの講座も開催しています。
保団連、保険医協会・保険医会では、解釈に疑義がある場合などに、管轄の地方厚生局(支局)・都道府県事務所や厚生労働省に問い合わせを行い、可能な限り必要な情報を提供します。
いつでも、どこでも、誰でも安心して、安全な医療が受けられることを願いながら、日常診療を行う医療機関の先生方が困ったときに、頼りになり、よき相談相手になれるのが保険医協会・保険医会です。


高齢者の栄養摂取をテーマに開催された「保健医療福祉研究集会」の模様。(奈良県保険医協会)

審査、指導対策でも頼りに

審査、指導に関するご相談に対応しています。

政府・厚生労働省は、医療費抑制を目的として、各県差異をなくすことを名目にした「平準化」や審査支払機関によるICTやAIを活用した審査の強化を進めています。
また指導では、未だに指導医療官や事務官の心ない発言で萎縮し、有意義な指導が受けられないとの報告が散見されます。
保団連、保険医協会・保険医会は、不当な審査、指導に断固とした姿勢で臨み、保険医が医学的な良心を貫けるよう、制度の抜本的改善、情報の開示・公開などを求めて運動しています。
具体的には、保険医の先生方の人権を守るため、個別指導時の弁護士帯同・録音の実施や、審査制度改善に向けた厚労省要請などに取り組んでいます。
また、日常の留意点をまとめたテキストなどを利用して、審査、指導、監査に関する講習会なども開催しており、日常的にご相談を受け付けています。
適時調査へのご相談にもお応えしています。

日常診療向上の研究会

日常診療向上のために、すぐに役立つ研究会活動に取り組んでいます。

保険医協会・保険医会では、会員の「幅広い知識と最新の技術を身につけたい」という声に応え、日常診療を向上させるための研究会活動にも力を入れています。
医科歯科独自の要望に沿った研究会や講習会を開催するとともに、医科歯科連携の研究会や医療安全管理対策の講習会などを開催しています。
また、保団連、保険医協会の新聞・雑誌上に診療に役立つ臨床研究を掲載しています。
日常診療の現場ですぐに役立つ実践的な研究会活動は、地域医療を担う先生方にとても喜ばれています。
保団連では、第一線医療・医学の進歩と発展をめざして、保団連医療研究フォーラム(医療研)を毎年開催しています。保険医協会・保険医会では、会員同士の絆を深め、親睦・交流を深めるために、文化活動も重視し活動しています。
「写真教室」や「陶芸教室」「囲碁・将棋教室」などの文化教養講座をはじめとして、「ゴルフコンペ親睦会」や「スキー教室」「クリスマスの夕べ」など従業員や家族ぐるみで親睦・交流ができるような企画も行っています。
また、保団連では全国の会員とその家族・スタッフの方が写真を出展・展示する「全国保険医写真展」や「新・味わいと文化の旅」を開催しています。

力をあわせて医療制度改善を

いつでも どこでも だれでも 安心して医療が受けられる社会を

政府による患者、国民の医療や介護の負担増は、とどまることなく続けられています。
このままでは、いつでも どこでも だれでもが安心して医療を受けることができなくなってしまいます。
こうした計画を知らせるために保険医協会・保険医会・保団連は待合室から「みんなでストップ!負担増」の取り組みを広げてきました。2013年からは、「クイズで考える私たちの医療」に取り組み、7回目となった2020年は、過去最高の11万4千通の応募がありました。
ハガキの返信には、高齢者、現役世代、病気の家族をかかえる方々など、世代を超えて負担増への不安の声が数多く寄せられました。
私たち保険医協会・保険医会、保団連は、「これ以上、患者負担を増やさないでほしい」「誰もがお金の心配なく安心して医療が受けられる社会に」という医師・歯科医師、患者、国民の願いを国会に届けるため、署名活動をはじめ、さまざまな運動に取り組んでいます。
医療・社会保障の充実と医師・歯科医師の経営・生活ならびに権利を守るため、厚生労働省はじめ各省庁や国会議員、地方自治体、地方議会へも働きかけています。また、マスコミとの医療現場の実態を発信するため、定期的に懇談会を開催しています。


社会保障費を増やして、国民のための医療・介護を求めて東京・銀座を行進しました。(2022・10・20国民集会の模様)