イスラエル軍はパレスチナ・ガザ地区への攻撃を止め、即時の人道的停戦を

2024年2月29日
保団連非核平和部長 矢野正明

昨年秋にイスラエルが開始したガザ地区への攻撃は、国際的な人道問題に発展している。

ハマスが行った人質作戦はテロ行為であり、決して許されるものではない。しかしイスラエル軍がそれを理由として子どもを含む多数のパレスチナ市民を殺害したことは、明らかに国際人道法に違反している。

国連のグリフィス事務次長は「(地上作戦の実施は)虐殺につながり、ただでさえ脆弱(ぜいじゃく)な人道支援活動を死の淵に放置することになる」と警告している。
イスラエル自身が避難先に指定した地域であるラファ等を攻撃対象とするのは、いかなる理由があっても正当化できない。

われわれは、医療機関が攻撃の対象になることを決して許すことはできない。

日本政府は、即時の人道的停戦を求めた昨年12月の国連総会決議の実現を直接イスラエルに求めるべきである。また、日本政府は、ガザで食糧支援などを担うUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)への拠出金を凍結しているが、人道支援の観点から直ちに解除すべきである。

われわれ医師・歯科医師は、イスラエル政府に対しガザ地区への攻撃を即刻中止することを求める。

また、日本政府に対し、今こそ日本国憲法の精神に則り、即時の人道的停戦を実現するために行動する事を求める。
以上