特集「医者の言葉、患者の言葉」
医師と患者の間に、認識の上でギャップが生じることがある。また、限られた診療時間の中で多くのことを把握することは困難なため、医療者には患者が置かれた状況をイメージする想像力も求められる。これらのギャップや空白を埋める上で、大きなカギとなるのが「言葉」ではないだろうか。患者に安心して治療を受けてもらうために、どのような言葉をかければいいのか。外国人労働者など、日本語を母語としない多様なルーツを持つ人々が増える中で、医療現場はどのように対応すればいいのか。大きな苦しみの中にある患者にとって、どんな言葉が救いになるのか……。医療における「言葉」の可能性を考える。