第98回 若手対象で論文コンクール

勤務医コラム 第98回 若手対象で論文コンクール

 東京協会は、今年60周年の節目を迎えました。全国の保険医協会・医会はどこでも世代交代、若い世代への引き継ぎが課題になっていると思います。
世代交代のためには、若い世代の会員増が必要です。若い世代への知名度アップを狙って、東京協会勤務医委員会では昨年「医学生・若手医師対象・論文コンクール」を実施しました。5人の医学生(浜松医科大学、北海道大学医学部、日本医科大学、東京大学医学部、名古屋大学医学部)の応募があり、最優秀賞1人、優秀賞1人、入賞1人、佳作2人という結果となりました。
論文のテーマは、医療、医療政策に関するものとし、①新専門医制度について②医学部地域枠制度と地域の医師数について③安楽死について④日本の医療を支える医学教育とは⑤マイナ保険証と医療DX―の5つに指定しました。テーマを指定することで、保険医協会がどのような問題意識で日夜活動しているのか、若い世代に間接的にメッセージを届けることにもなります。今回の取り組みは参加した医学生や教員から好評でした。
今年度も東京協会勤務医委員会では論文コンクールを企画します。詳細は協会ホームページをご参照ください。全国から医学生・若手医師の応募をお待ちしています。

 

細田 悟

昭和大学医学部卒業。1990年4月より城南福祉医療協会大田病院勤務。現在、同病院リハビリテーション科医長。東京協会理事、同勤務医委員会委員長。