「高額療養費の手続き不要」は健康保険証でも利用できるメリット
厚労省はマイナ保険証を使えば「手続きなしで高額医療の限度額を超える支払を免除」と大宣伝しています。その影響で「マイナ保険証を使って便利だった」「マイナ保険証はメリットがある」との意見をSNS上でコメントされる方もいます。マイナ保険証を使えばできるメリットと誤認されています。ただしくは健康保険証でも受けられるメリットです。
保険証でも「オンライン資格確認システム」を利用でき免除が適用される
高額療養費制度を利用する際に市町村窓口で発行される限度額認定証等を医療機関に提示し、上限を超過する医療費が免除されていましたが、これが不要になるという触れ込みです。
マイナ保険証を顔認証付きカードリーダーにかざして限度額認定情報の取得同意ボタンを押せばを医療機関でオンライン資格確認システム上で現在の課税限度額情報が取得できるから限度額認定証がなくても医療機関窓口で高額療養費制度を適用できるという仕組みです。しかし、健康保険証を窓口で提示し、口頭で患者の同意を得れば限度額情報をオンラインで取得できますし、実際に活用されています。厚労省が作成したマニュアルでもそのことが明記されています。マイナ保険証によるメリットと強調することは誇大広告でしかありません。
2024年12月2日から限度額認定証そのものが廃止されます。廃止後は保険証もマイナ保険証もなくても口頭同意で限度額適用が受けられることが案内されています。