内閣総理大臣 石破 茂 殿
「保険証併用」発言の通り、健康保険証を残してください
2024年10月1日
全国保険医団体連合会
会長 竹田智雄
マイナ保険証をめぐって医療現場では様々なトラブルが現在も多発しています。全国保険医団体連合会が行った今年5月以降のマイナ保険証トラブル調査では、トラブルがあったと回答した医療機関が約7割にのぼり、オンラインで資格確認ができず、いったん10割負担となるケースや受診を諦めるケースまでありました。また、トラブルがあった医療機関の約8割が健康保険証でトラブルに対処したと回答しました。
高齢者や障害をもつ方などからはマイナンバーカードの取得、管理、利用が困難で、このままでは医療機関への受診が妨げられかねないなど、懸念の声があがっています。マイナ保険証のみでは、国民の医療へのアクセスを保障することはできません。石破茂首相は、総裁選において、「納得していない人、困っている人がいっぱいいる状況があれば保険証との併用も選択肢として当然」と述べました。であるならば、利用率がわずか12%、トラブルも多発する現状を踏まえ、ただちに健康保険証の存続の決断をすべきです。あらためて現行の健康保険証の存続を強く求めます。