1月20日大臣会見 厚労大臣「金パラ価格は適切に改定されている」と認識

2026年1月20日

急騰する金パラの保険償還価格適正化に緊急対応を

金の世界的な需要を受け、国内で流通する金の価格は史上最高値で取引されており、「歯科鋳造用12%金銀パラジウム合金」は昨年10月から再び高騰しています。歯科用金パラの小売価格は、現在30gあたり16万円から18万円で推移していると言われます。
一方、2025年12月に改定された現行の償還価格は30gあたり11万4060円(3802円/g)、3月改定の価格は30gあたり14万3370円(4779円/g)であり、逆ざやの解消になっていません。

とあるメーカーの金パラ小売価格は30gで税込み168,300円(1月20日現在)であり、1gあたり5610円と、現在の償還価格と比べて1gあたり1808円もの逆ザヤです。大臼歯の金属冠を作製する場合約3.5gの金パラを使うので、金属代だけで19,635円かかりますが、保険で償還される金属代は13,307円でしかなく、歯科医院が6,328円もの大幅な持ち出しとなっています。

もともと低診療報酬に苦しんでいる歯科診療所も多く、現在の大幅な「逆ザヤ」でさらに大変な苦境に陥っているうえに、このままでは3月の改定以降も引き続き逆ザヤが続いてしまいます。現状をどう捉えているか、対応策を検討しているかを質問しました。

厚労大臣「金パラ価格は適切に改定されている」

保団連が「厚労省として実態に即した材料価格の償還ができているという認識か。緊急的な対応を検討しているか」を質問したところ、大臣は、「四半期に一度告示価格を改定している。随時改定をこれからも着実にやっていきたい」と述べ、現在の対応は適切だとの認識を示しました。

脱金属にさらに舵

また合わせて、「金属を用いない歯科治療技術への移行も重要な課題で、次期診療報酬改定において適切に対応を行いたい」とのべ、時期改定での脱金属、CAD/CAM等の非金属歯冠修復の適用拡大による対応の方向性を示しました。

保団連

医療機関の経費増への対応について1点質問させていただきます。医療用材料の償還価格を実態に合わせて見直す逆ザヤの解消の議論が進められていると思います。 ニュース番組等でも、歯のかぶせ物に使用する金銀パラジウム合金が急激に高騰しており保険償還価格を大きく上回っていると報道され、歯科医療機関で銀歯1本当たり約3000円以上の持ち出しになると、苦しい経営に拍車をかけている。医療機関として必要な歯科材料の使用を控えるような対応を検討するような状況が生まれていると紹介されています。これは患者が適切な歯科医療を受けられない状況が発生していると言えると思います。3月には、金パラは随時改定が実施されますが、厚労省として実態に即した材料価格の償還ができているという認識でしょうか。重ねて緊急的な対応を検討しているかどうか見解を伺いたいと思います。

上野厚労大臣

金パラ合金につきましては素材価格の変動に適切に対応できるように直近3ヶ月間の平均が平均的素材価格に基づいて四半期に一度告示価格を改定をしております。次は本年3月の改定を予定をしております。こうした随時の改定これも着実にやっていきたいと考えておりますけれども、歯科への金属を用いないような歯科治療技術への移行、これも重要な課題でありますので、次期診療報酬改定において適切に対応を行いたいと思います。