厚労省は12月27日の中医協で、最新のマイナ保険証の利用件数を公表しました。(12月27日 中央社会保険医療協議会 総会(第576回)
マイナ保険証によるオンライン資格確認の利用率は7カ月連続で低下。2023年11月は4.33%とされていますが、真のマイナ保険証利用率は2.95%です。厚労省がマイナ保険証利用率として示した4.33%は、マイナ保険証を使って紙の健康保険証なしでオンライン資格確認できたケースです。しかし、実際には最初から紙の健康保険証を出し、カードリーダーを使わないケースがほとんどです。
厚労省が公表したデータによると、この「紙の保険証受診であってオンライン資格確認を利用しない場合も含めた資格確認総件数」は、直近の数値で2023年6月に約2億4600万件でした。これに対し、11月のマイナ保険証利用件数は726万7633件です。
つまり、真のマイナ保険証の利用率は
マイナ保険証利用件数/健康保険証の利用件数
727万件/2億4600万件 ×100 =2.95%
わずか2.95%に過ぎないことがわかりました。
※11月にオンライン資格確認を利用した件数は1億6733万件ですので、2億4600万件から差し引きした残りの7834万件(全体の約3割)が従前の方法で資格確認しています