「歯や口から認知症予防を」テレビQ局放送に福岡歯科協会役員が出演

福岡歯科協会『歯の豆知識』がきっかけに 「歯や口から認知症予防を」テレビ局が放送


認知症予防に歯科健診・治療が大切

12月 14 日、福岡歯科協会への取材を経て、テレQ(TVQ九州放送)が「認知症予防のために歯科健診・治療が大切」と放送した。取材のきっか けになったのは、 福岡歯科協会 の冊子『歯の豆知識』。久保哲郎・副会長、宮﨑玲子・ふくおか女性歯科医師の会世話人が出演し、歯や口と認知症との密接な関わり、日々の対策として「健口体操」が有効であることを説明しました。

噛む力の低下が記憶力の低下に

久保副会長は、体内に入った歯周病菌がアルツハイマー型認知症の原因物質「アミロイドβ」を脳に送り込むメカニズムを解説。「歯周病や虫歯で歯が抜けたり、かむ力が衰えたりすると、脳への刺激が弱まり、記憶力が低下しかねない」と警鐘を鳴らした。「歯周病に感染したマウスは、正常なマウスと比べて、脳へのアミロイドβの蓄積量が 10 倍に増える」と、武洲 (たけ・ひろ)・九州大学歯科研究院 准教授による研究成果も紹介された。

口元の筋肉を動かして認知症予防

宮﨑世話人は、スタッフの皆さんとともに、顔面体操や唾液腺マッサージを実演。「口の周りの筋肉を動かして、脳にほどよい刺激を与える。口元の筋肉はどんどん衰えるので、健口体操は認知症の予防にも非常に有効」、「唾液が出やすくなることで口の中がきれいになり 、感染症予防にもなる」と、それぞれの意義をコメントしました。久保副会長 はパタカラ体操を実演。「唇と舌の動きを滑らかにして、口の機能を改善する効果がある」と指摘しました。
また、久保副会長は定期歯科健診が必須であることも強調。「若い時期からの予防がとても重要」とのナレーションに続いて、 30 歳になる市民に歯周病検査キットを無料で配布した北九州市の取り組みも取り上げられた。

川上政行アナウンサーと久保副会長とのやりとりもあり、認知症の予防のために歯科受診が必要不可欠であることを楽しく理解できる映像になっています。一定期間、動画は Youtube にアップされているので、ぜひご覧ください。