連携不具合時 国税庁「マイナポータル連携を利用せず申告書作成」呼び掛け
国税庁は3月10日にホームページにてマイナポータル連携で情報が取得できない事象を公表しました。
https://www.keisan.nta.go.jp/oshirase/r5info_sp/info07.html
〇3月9日(土)にマイナポータルで保険資格情報、薬剤情報、医療費通知情報が取得できなくなった。
〇厚労省が所管する「オンライン資格確認等システム」の機器増強等の対応により、現在は解消されている。
〇当該事象の解消に伴い、e-Tax(マイナンバーカード方式)で、マイナポータル連携をご利用できる状態ようになった。
〇今後、再び事象が発生し、マイナポータル連携で各種控除証明書等を取得できないエラーが表示された場合には、ご不便をおかけして申し訳ありませんが、時間をおいてご利用いただくか、マイナポータル連携を利用せず申告書等を作成いただくようお願いします。
マイナポータル、デジタル庁で不具合原因不明
マイナポータルでは以下のように案内されています。
【障害発生中】【重要】保険資格情報や薬剤情報・医療費通知情報が取得できない場合があります。
現在、保険資格情報や薬剤情報・医療費通知情報が一時的に取得できない状況が発生しています。
マイナポータルを所管するデジタル庁にエラー原因を質問し、「オンライン資格確認システムの事象は、厚労省で対応しているので厚労省に問い合わせてほしい」と回答がありました。
不具合は多くの国民がアクセスしたせいか!?
オンライン資格確認システムを運用する支払基金のポータルサイトには、3月11日付で以下のお知らせが掲載されました。
【お知らせ】マイナポータル等から医療費通知情報等の情報取得に関する障害について
下記の時間帯において、国民の皆様がマイナポータルを用いて、e-Tax等から医療費通知情報等を取得する際や、薬剤情報等を閲覧する際に、オンライン資格確認等システムへのアクセスの集中により、上記の情報がマイナポータル上で取得・閲覧しづらくなる事象が発生していました。
・令和6年3月 9日(土) 14:26~17:08
・令和6年3月 9日(土) 20:57~21:15
・令和6年3月10日(日) 23:02~翌00:24
システムの増強など十分な対応すべき
確定申告の締め切り(3月14日)が迫る中、最後の土日に医療費控除の申請に必要な医療費明細の情報を取得するため多くの国民がマイナポータルにアクセスしたようです。その結果、オンライン資格確認システムと連動しているマイナポータルから医療費明細を取得することが困難となっていたようです。仮にアクセスが集中してデータを取得できるように十分な対応をしておくべきです。直近に島根県や沖縄県の国保組合でマイナポータルとの連携不具合が発生していましたが、今般の事象で全国的にマイナポータルで医療費明細を取得することができなくなっていたようです。
確定申告でマイナカードが使えない
デジタル庁はマイナちゃんの動画CMを作成し、マイナカードを使えば医療費控除など確定申告が簡単に「できます」と宣伝していましたが、「できません」という事態が発生しました。
昨年も同様に全国的なトラブルが発生しておりました。
https://www.iryohokenjyoho-portalsite.jp/news/post-195.html
デジタル庁、厚労省ともなんともお粗末な対応です。国税庁や納税者が迷惑を被ったのではないでしょうか?