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厚労省は4月10日の医療保険部会で24年3月のマイナ保険証の利用率は5.47%、利用件数は1010万件と公表しました。
しかし、この利用率は医療機関受診時にオンライン資格確認システムを利用した件数を分母としたものです。 1010万件/1億8485万件=5.47%
厚労省が公表した資料(上図)には「※紙の保険証受診であってオンライン資格確認を利用しない場合も含めた資格確認総件数は、直近で約 2.46 億件(令和5年6月)」と記載しています。
これは現行の健康保険証の目視による確認で受診された件数も含めたもので、文字通り総受診日数を意味します。社会医療行為別調査の統計を元に厚労省が算出しています。
総受診日数を分母とした再計算すると24年3月の真のマイナ保険証利用率は 4.1% でした。
計算式
マイナ保険証利用件数/健康保険証の利用件数
1010万件/2億4600万件=4.1%
ちなみに、3月にオンライン資格確認を利用した件数は1億8485万件ですので、2億4600万件から差し引きした残りの6115万件(全体の約25%)が従前の方法で資格確認しています
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