高額療養費負担増で多数回非該当者でも4割が「治療中断」
保団連が子どもを持つがん患者を対象に実施した「高額療養費制度」上限引き上げに伴う子育て・家計への影響調査(2月10日追加集計、n=316件)では、高額療養費の多数回に該当しないがん患者でも「治療を中断する」が42%、「治療回数を減らす」が60%と回答していた。
多数回該当の有無に区分けして集計したところ、がんと診断された後、個人年収が「下がった」と回答したのは、多数回該当では、55.5%、多数回該当なしでは38.8%だった。
年間の治療費・治療関連費では、多数回該当は50万から100万未満が49%、多数回非該当は10万から50万が30%、50万から100万未満が30%となった。
がん治療で収入が減少した層では、多数回該当の有無に関わらず、高額療養費負担増により治療中断。治療回数減を招くことがわかった。