
OTC類似薬保険外しに関する影響アンケート(中間報告)
5687人が回答、子育て、現役世代にも影響
難病患者家族・大藤朋子
全国保険医団体連合会
新日本婦人の会
自民党・公明党・維新の会の3党合意を踏まえ、政府は、解熱・鎮痛剤、咳止め、たん切り、抗アレルギー薬、湿布、保湿剤など辛い症状を取り除く医療用医薬品(OTC類似薬)の保険外しを検討しています。総裁選後の新たな政権の枠組み次第では、一気に検討が進められることを大変危惧しています。保険から外された場合、保険薬に比べて価格が高い市販薬の購入が必要となり、保険給付を前提とした高額療養費制度、難病や子ども・ひとり親の医療費助成制度も適用されなくなります。多くの患者・国民が日常的に利用している薬が保険から外されると経済的にも大きな負担となり、必要な薬が使えなくなるなど健康への影響も避けられません。この度、患者・国民への影響を可視化するため、難病患者家族の大藤朋子さんが呼びかけた影響アンケートに全国保険医団体連合会としても協力しました。
子育て世代など現役世代も含めてこれまでに5687件超の回答が寄せられています(※9月22日から10月7日現在、5687件、具体例3358件)。アンケートには、「子供の肌が弱く、しょっちゅうヒルドイドを処方してもらっている。保湿は毎日朝晩しっかりとおこなう必要があるため、一度に処方してらう量がそれなりに多い。保険適用外しの対象になってしまうと、経済的に厳しいものがある。かといって子供に我慢をさせることはできないので、自分自身の喘息の薬代(今回保険適用外しの対象ではない吸入薬。年間で2万ほどかかっている)を節約することになるかもしれないという危機感がある」などの切実な声が届いています。記者会見では、当事者も交えて報告できればと考えております。
記
日時:2025年10月29日(水) 13:30~14:30
場所:厚生労働省9階・記者会見会場
参加予定:難病患者(魚鱗癬)の母親:大藤朋子さん
全国保険医団体連合会会長・竹田智雄
影響アンケートに回答された当事者
<ご参考>
アンケートご案内フォーム「この薬、保険から外れるかも」(2025年9月16日、保団連HP) https://hodanren.doc-net.or.jp/info/news/250916/
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