引き上げ提案は「必要性自体が変わるものではない」
高額療養費の負担上限引き上げについて、政府はいったん見送りとしましたが、秋までに再検討する方針を崩していません。
保団連が3月25日の厚労大臣記者会見で、「現段階で白紙撤回するつもりはなく、参議院選挙前に方向性を示すこともなく、選挙後に方針を決定する」ということか確認すると、「制度の持続可能性などの観点から(引き上げの)必要性自体が変わるものではない」として選挙後の引き上げを否定しませんでした。
「話を聞く」だけでは意味がなく、、
また、「患者さんの声を聞く」と繰り返していますが、ただ聞くだけではなく、患者さんの苦しい経済状況を理解して、政策に反映してもらわなければ困ります。
保団連は、引き上げれば4割が「治療中断」を考えると答えたアンケート結果や、15万筆に上る署名、コメントについてどのように報告を受け、厚労大臣としてどのように受け止めているのか聞きました。
福岡大臣は「患者の皆様からの見直しに対する不安の声は真摯に受け止めている」と答え、今後については「患者の意見を聞きながら方向性を見出していく」と繰り返しました。
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保団連
- 高額療養費についてお伺いします。先日の閣議で決定された山井議員に対する答弁書ですが、こちらで様々なデータに基づき有識者で議論したと繰り返されていますが、そこに患者家族の経営状況、様々なパターンの困難に対するデータはなく、今後の家計調査をするのかという質問に対しても、どういったかたちで患者の声を聞くか今後検討するという答えでした。そこで気になるのは、聞いた患者さんの声をどのように理解し、政策に反映するのかというところが気になります。つまり、死にそうだとこちらは訴えているのに、大したことないと理解されたら話を聞いていただいたことになりませんので、そこで2点質問したいのですが、1点目の質問、先日水戸部ゆうこさん、がん患者の当事者の方ですが、オンライン署名と5万筆の署名とコメントを鹿沼保険局長に提出しました。保団連のオンライン署名15万筆と、こどもを持つがん患者さんを対象にしたアンケート結果も報告しています。これについて、大臣自身はどのような報告を受けたのか、石破首相にはどのように報告をしているのかということを1点目。また、患者さんが求めているのはやはり白紙撤回なわけです。アンケートでもそうだったように。再検討した結果がどのようになるのかということが大変気になっています。そこで山井議員の質問にも繋がりますが、答弁では、現時点では予断を持って答えることができず、方向性や可能性についても、患者さんの声を聞くということ以上のことは言えないとおっしゃっていますが、つまり現段階では白紙撤回はするつもりはなく、参議院選挙前に方向性を示すこともなく、そして選挙後、秋までに方針の決定をするつもりだという理解でよろしいでしょうか。
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福岡厚労大臣
- まず、冒頭の発言の中で、大したことないとこちらが思っているような言い方をされましたが、これまでも患者様の発言には真摯に向き合ってきて、そこにしっかり向き合ってきたということですので、そういった認識は全くないということを申し上げさせていただきたいと思います。その上で、頂いた署名の内容については、事務方から私も報告を受けており、患者の皆様からの見直しに対する不安の声は真摯に受け止めさせていただいているところです。高額療養費の見直しについては、検討プロセスに丁寧さを欠いたというご指摘を真摯に受け止め、見直し全体について実施を見合わせることとしましたが、高額な薬剤の登場などにより、その総額が医療費全体の倍のスピードで伸びていく中で、現役世代を中心とした保険料負担の抑制や制度の持続可能性の確保の観点から提案したものであり、これらの必要性自体が変わるものではないと認識しています。 秋までとしている今後の検討にあたっては、患者の方々のお話を引き続きよくお伺いしながら、できる限りご理解をいただけるよう、最善を尽くしてまいりたいと思っています。いずれにしても、今後の方向性等については、まさに患者様のご意見も伺いながら、審議会等でご議論いただいて、方向性を見いだしていくということです。