【3月12日記者会見】国民の2人に1人に影響⁉ 高額療養費、OTC類似薬の負担増 月183円の保険料軽減と引き換えに命・健康・薬を奪わないで

2026年3月4日

3月12日(木)記者会見

国民の2人に1人に影響⁉ 高額療養費、OTC類似薬の負担増

月183円の保険料軽減と引き換えに命・健康・薬を奪わないで

全国保険医団体連合会

 

政府・与党は、国民の命・健康に関する重大な制度変更(負担増)を含む2026年予算案を衆議院での拙速な審議で3月13日にも採決しようとしています。

高市首相は、高額療養費の見直しについて「セーフティーネット機能の強化と持続可能性の維持を両立させる」との答弁を繰り返し、患者・国民への負担増による影響など一切言及していません。わずかな審議で明らかになったことは現役世代の保険料軽減はほんのわずかであることです。上野厚労大臣は3月3日の衆院予算委員会で、OTC類似薬を含む薬剤自己負担と高額療養費制度の見直しにより加入者1人当たり年間で約2200円減少すると答弁しました。年間2200円(月183円)の内訳は、高額療養費見直しで年間約1400円(月約116円)、OTC類似薬の追加負担で年間約800円(月約66円)にとどまります。

国民の2人に一人が罹患する花粉症患者は、花粉が飛散する1月頃から5月頃にかけて毎日アレジオン錠、アレグラなど飲み続けないと症状を抑えることができません。今回の見直しで9成分の抗アレルギー薬で窓口負担(3割)とは別に追加料金が徴収されます。

国立がん研究センターによると国民の2人に1人が生涯でがんに罹患するといわれています。高額療養費の見直しで、今年8月から自己負担限度額が引き上げとなり、年1回から年3回のがん患者を含む制度利用者660万人の限度額が最大38%引き上げられます。

保団連が実施した患者影響調査(回答:1701人)では、7割が「受診抑制」、6割が「薬・治療法を変更」、7割が「食費削り、貯蓄取り崩す」、4割が「子どもの進路変更」と引き上げに伴い生活や治療、子どもの教育や育児に大きな影響が出ます。ペットボトル1本分ほどの保険料軽減と引き換えに患者の命・健康が犠牲になることを国民は知らされていません。記者会見では、患者・国民の命・健康に大きな影響をもたらす負担増の撤回と26年予算案の修正を求めます。

― 記 ―

  • 日時・場所:2026年3月12日(木) 10:30~11:30 厚労省9F会見場

大藤朋子(難病患者家族)、水戸部ゆうこ(肺腺癌患者)、池田亮子(花粉症患者)