#いのちまもる 医療現場の窮状訴え
「#いのちまもる 医療・社会保障立て直し!10・20総行動」(同実行委員会主催)が10月20日、東京・日比谷野外音楽堂で開催された。保団連をはじめ医療・介護・福祉従事者らが参加し、コロナ禍と社会保障抑制政策の下でひっ迫する現場の窮状を訴えた。保団連と25協会・医会から128人、全国から約1100人(ウェブ含む)が参加し、集会後は医療・社会保障の充実を求めて銀座をパレードした。(4面に詳報)
実行委員長の佐々木悦子氏(日本医労連中央執行委員長)は「政府はコロナ禍で医療提供体制を強化するどころか病床を削減し、受診抑制でしのごうとしている。医療の充実を求めれば『お金がない』という一方で、軍事費は青天井だ。国民の命と暮らしを守る政治への転換を」と呼び掛けた。
負担増で受診抑制起こる
各分野のリレートークで、医師・歯科医師から保団連の横堀育子理事が登壇した。物価高騰に加えて後期高齢者医療の窓口負担2割化で悩む患者とのやり取りなどを紹介し、「窓口負担が増えると、歯科は特に受診抑制が起こる。国は世代間の分断をはかり、社会保障削減を進めているが、コロナ禍の教訓は、全ての世代が安心して受けられる医療と、平時からの余裕ある医療提供体制の確保だ」と医療・社会保障の充実を訴えた。
ゲストには、社会問題を鋭く風刺するお笑い芸人・せやろがいおじさんが出演し、会場を沸かせた。当日の様子はユーチューブで11月下旬まで公開している。