【高額療養費・外来特例】約半数は年1回利用 財務省「定額使い放題」は実態と乖離

2026年6月7日

今年8月と来年8月の2年間で高額療養費・外来特例の限度額が引き上げられます。年260万~370万の高齢者(70歳以上)は月額1万8千円が2万8千円と1万円値上げされます。値上げ率は55%となります。

財務省(財政審)は、外来特例を「定額で通い放題」と批判していますが、実績を見るとそうとも言えない現状が浮かび上がります。

財務省は国民の命・健康に無責任

 厚労省が審議会に提出資料では、外来特例の利用回数別の人数を見ると、年1回(46.9%)と年2回(17.1%)で6割を占めます。また、月6回以上の利用者は悪性新生物、腎不全、糖尿病、アルツハイマー病など重篤な疾患ばかりです。毎月利用が必要な重篤疾患患者の受診抑制を招き治療に支障が出たり、かえって重症化して医療費が増加するなど本末転倒の事態を招きかねません。こうした事実に照らすと「通い放題」とは言えないのではないでしょうか。財務省がイメージで「主張」を展開するのは、国民の命・健康に対してあまりにも無責任と言わざるを得ません。