2022年2月17日
全国保険医団体連合会
女性部
2018年に4大学で医学部の女性受験生差別が発覚して以来、保団連女性部はこの問題に取り組んできました。
2021年度の入試では、文科省によるデータ公表開始後、初めて女性の合格率が男性を上回りました。
文科省「令和3年度医学部(医学科)の入学者選抜における男女別合格率について」
保団連女性部の調査により、男性の合格率の高い医学部が激減していることも判明しました。
男性の合格率が女性より高い医学部数と割合
大学総数 | 該当大学数 | 割合 | |
---|---|---|---|
2021年 | 81 | 38 | 46.91% |
2020年 | 81 | 55 | 67.90% |
2019年 | 81 | 55 | 67.90% |
2018年 | 81 | 57 | 70.37% |
2017年 | 81 | 46 | 56.79% |
2016年 | 80 | 57 | 71.25% |
2015年 | 79 | 51 | 64.56% |
2014年 | 79 | 54 | 68.35% |
2013年 | 79 | 55 | 69.62% |
※文科省公表資料より作成(21年データは2021.9.3発表(保団連調べ)、20年は2020.12.25発表、18年、13~18年平均は2018.9.4発表)
※2021年の「該当大学数」と「割合」に誤りがあったため修正しました(2022年4月6日)。
全医学部の2018年以降の男女別合格率の推移はこちら。
関連リンク
- 4月14日 医学部入試の不平等 改善 女性合格率 男性上回る
- 3月28日 朝日新聞 何度も「不合格」にされた 医学部合格率、男女逆転 消えない悔しさ
- 3月3日 AERAdot.「女性医師への差別が復活する恐れ? 背景に長すぎる研修期間と、女性に不利な労働環境」
- 3月2日 AERAdot.「医学部入試合格率初の男女逆転も、国立大学で目立つ“男性優位”。男子校と女子校との「受験のノウハウ」に差あり?」
- 2月19日 AERAdot. 医学部入試合格率、初の男女逆転 「女性差別」はなくなった?全国80大学男女合格率データ
- 2月17日 CareNet「医学部入試差別が解消しても、解決しない女性医師の『二重負担』問題」
- 2月16日 共同通信「医学部合格率 初めて逆転 21年度、差別是正か」
- 2月15日 全国保険医新聞「医学部合格率『逆転』に注目 入試動向の変化 女性部が調査」
- 2月2日 CareNet「昨年の医学部入試で男女別合格率が逆転!医師が『An Unsuitable Job for a Woman』でなくなる日は本当に来るか」
- 2月1日 BuzzFeed「2021年度の医学部入試、女性の合格率が男性を初めて上回る 『男女ともに人間らしく働ける医療現場を』保団連女性部 斉藤みち子部長のインタビュー」
- 1月26日 日経新聞「医学部合格率 初の男女逆転 みえてきた医学教育の課題」
- 1月17日 保団連女性部声明「女性差別のない公正な入学試験の実施を全医学部・医科大学に求める」