【#保険証廃止勝手に決めるな】災害時・通信不能でもオンライン資格確認、マイナ保険証!?

能登半島地震の発災直後から被災地域の通信インフラを何とか維持してきたNTT西日本から基地局の非常用電源が枯渇し、フレッツ光など通信回線が使用不能になる恐れが案内されています。

NTT西日本 非常用電力の枯渇のおそれによる影響の見通し~1月5日

こうした状況を受け、医療機関のオンライン資格確認システムに関するポータルサイト(支払基金が運営)では、通信不能時の対応として次のように案内されています。

「各医療機関等において、患者の氏名、性別、生年月日及び住所を控えていただいた上で、事後的に当該情報から患者を特定して資格情報を確認する機能(緊急時医療情報・資格確認機能)を利用することができます。緊急時医療情報・資格確認機能の利用開始を希望される場合は、下記コールセンターまでご連絡ください。※お問い合わせ先:オンライン資格確認等コールセンター(0800-080-4583)

システム障害等に伴う「緊急時医療情報・資格確認機能」開放利用に係る問い合わせ時間:月~金: 9:00~17:00(いずれも祝日を除く)」

※災害時モード等を利用するためにわざわざコールセンターに電話をしないといけません。

【お知らせ】令和6年能登半島地震による一部エリアにおける通信サービスへの影響に伴い、オンライン資格確認等システムが利用できない事象について

保険証紛失時の対応で十分

被災されて健康保険証やマイナ保険証を紛失しても受診できる旨の通知は厚労省から出されており、その場合、医療機関は、「不詳」請求で保険請求ができる旨も通知されています。停電等で通信も不能で使えない状況にあるにもかかわらずオンライン資格確認の災害時モードを使う必要性がどこにあるのか疑問だらけです。

能登半島地震 厚労省 医療機関等向け事務通知 – 全国保険医団体連合会 (doc-net.or.jp)

いつ停電が解除され、通信インフラが回復するか見通しが立たない中で災害時・システム障害時、停電等の場合は明らかに保険証・お薬手帳による対応(アナログ対応)が優位です。万一お薬手帳もなくした場合は薬剤師等がかかりつけ医療機関に聞いてもらう必要がありますが、一定の条件で処方箋なしでも保険薬局が薬を処方することができる取り扱いも通知されています。

有線 光ケーブルは災害に弱い?

厚労省に災害時モードは被災した医療機関が使えないのでと質問しましたが、災害救助法適用で被災医療機関以外が使えるので大丈夫ですとの回答でした。

オンライン資格確認システムはIP-VPNというNTTがほぼ独占的に提供している閉域網回線の使用が必須とされています。光ケーブル(有線)しか使用できないので、停電等で基地局が機能しなくなり使用不能となることだけでなく、地震等で光ケーブルの破断・損傷など何らかの要因で使用不能になりますし、復旧が非常に時間がかかることが推察されます。

 

災害時もマイナポータル使って デジタル庁がXで呼び掛け

デジタル庁「X」で被災者にマイナポータル活用を呼び掛けています。

着の身着のまま避難所に誘導されたので保険証もなければマイナ保険証も紛失しています。そもそも通信インラフが使用不能となる場合も多く、マイナポータルにログインすらできないのではないでしょうか?