2025年歯科技工士がいなくなる!? 

2025年歯科技工士がいなくなる?

虫歯になって歯を削った後のかぶせもの、失った歯を補うブリッジや入れ歯などは、歯科技工物といい、その多くは、歯科技工士という国家資格をもった専門職が製作しています。この歯科技工士を巡っては、養成校や入学希望者数の傾向的な減少、若手の離職・高齢化の進行、就職後も十分な報酬を得られない問題が生じています。歯科技工士が不足し、患者さんにとって必要な歯科技工物が提供されなくなる危惧が強まっています。歯科技工物の多くは保険診療として提供されていますので、解決をはかっていくためには、養成機関がつぶれないように補助していくこと、十分な報酬が得られるよう、その原資となる診療報酬を適切に確保することが求められています。

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「歯科医師が削って、詰めてもわずか180円」月刊保団連2011年歯科特集での歯科医師の訴えです。当時の値段ですが現在も大きな違いはありません。
歯科関係の学会が「削る」、「詰める」、「神経と取る」「入れ歯を作る」、「調整する」など歯科治療のごく基本的な治療行為の報酬が労力に見合っているのか?作業時間を計測して本来必要な経費を算出しています。実際の保険点数との差が著しいことが一目でわかります。

【歯科医療の危機】削っても、詰めても採算割れ

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