(談話)
日本政府の米軍基地に由来するPFAS汚染源の隠蔽に抗議する
2026年9月11日
全国保険医団体連合会
公害環境対策部長 森岡芳雄
報道によると、沖縄県にある米軍嘉手納基地や普天間飛行場の周辺で、発がん性リスクや子どもの発育への影響が指摘されている有害な有機フッ素化合物(PFAS)が検出されていることに関し、在日米軍が、米軍嘉手納基地(沖縄市、嘉手納町など)と普天間飛行場(宜野湾市)について「基地に由来すると強く推測される」と日本政府に対して、2023年に回答していたことが分かった。
しかし、これまで防衛省は回答を公表しないまま、県が申請した立ち入りを米側が拒否したと2025年12月に発表してきた。
米側が公表しても構わないとしていたにもかかわらず、日本政府の独断で隠蔽していた。こうした日本政府による隠ぺい工作に強く抗議するものである。
これまで米側は、基地由来のPFAS問題について、沖縄県が16年以降4回行った立ち入り申請に対し、拒否する方針を日本政府に回答している。防衛省が25年12月の発表で、米側が立ち入りを拒否した理由として、米軍施設が汚染源だと示す明確なサンプル調査のデータが示されていないことなどをあげていた。しかし、その論拠が崩れたことになる。米側が立ち入りを拒否しているという政府の答弁についても疑わざるを得ず、真偽のほどを明らかにすべきである。嘉手納・普天間両基地の消火訓練場から地下にPFASが浸透したとの指摘はこれまでにもされてきており、政府は米側に忖度することなく、毅然とした態度で、問題の解決のために沖縄県の立ち入り検査を受け入れさせるべきである。
私たちは、国民の生命と健康を守る医師・歯科医師の立場から、今回の日本政府によるPFAS汚染米軍関与事実の隠蔽に対し強く抗議するとともに、一刻も早い問題解決をはかることを強く求める。


