
第112回(2025.12.15)
シンポ「反戦・平和とヘルスプロモーション」に参加
2025年11月1〜2日にビジョンセンター東京・京橋で開催された、第10回J―HPHカンファレンス2025では『エビデンスに基づきパートナーシップで展開するヘルスプロモーション〜J―HPH結成10周年と今後の発展〜』をテーマにさまざまな企画が実施されました。
今回のカンファレンスにおける私の最大の目的は、2日目に行われたシンポジウム「反戦・平和とヘルスプロモーション」に参加することでした。
(1)戦争で破壊される命と健康
①ガザの現状と医療支援②広島の被爆者への終わりのない医療③旧日本軍が中国に遺棄した毒ガス兵器による健康被害と医療支援
(2)ヨーロッパ、世界の医療従事者の反戦平和活動
「健康(病)の決定要因としての戦争 医療従事者の職業上の責務としての平和推進」
ピロウス・ファテ・モガム氏(ベローナ医科大学トレント校客員教授、イタリア疫学会平和推進に関する作業委員会)
(3)反戦平和という医療
①長崎の病院の平和学校②若手医療従事者による核兵器廃絶をめざす取り組み③平和教育をカリキュラムに据えた看護学校
書き出してみただけで盛りだくさんの内容だったことを思い出します。反戦平和は医療人が取り組むべき「医療活動」か? 科学的な研究テーマになるか?―を参加者で議論するところまでが目標だったのですが、報告と質疑応答だけで3時間の制限時間いっぱいとなってしまったほどでした。
私が勤務する上戸町病院や長崎民医連では、長年被爆者医療に関わってきたこともあり、核兵器廃絶や反戦・平和の取り組みを行ってきました。特に今年は被爆80 年ということで、被爆者の高齢化が進むなかで被爆体験の継承をどうするかなどを考える機会が多かったのですが、今回のシンポジウムも医療従事者が反戦・平和に取り組むことの意義を改めて考える貴重な機会となりました。
戦争は最大最悪の健康阻害要因です。多くの方に興味を持っていただけたらうれしいです。

中里結花
(なかさと・ゆか)
社会医療法人健友会上戸町病院整形外科。日本整形外科学会認定専門医。長崎協会会員。


