月刊保団連2026年5月号

2026年6月29日

特集「〈痛み〉はなぜやっかいなのか」

私たちの体は、転倒したり、不注意で傷つけたり、虫歯などの炎症が生じたりすると、〈痛み〉を感じるようにできており、それを感じる箇所をケアすることで悪化を防ぐことができる。痛みは不快な感覚ではあるが、危険を知らせる大事な「警報」なのだ。ところが、それを感じる箇所に何の異常もないのに、本人にとっては、はっきりした痛みとして認識されることがある。それは「警報」が誤作動を起こしているとも言うことができるだろう。しかし、患者が医療機関を受診しても原因が不明のまま本人の気持ちのせいにされて、医師に不信感を抱いてしまったり、異常がない歯であるにもかかわらず抜歯を繰り返す例など、深刻な例も見られる。医療者が適切な医療行為を行うためにも、痛みに対する正しい理解が欠かせない。医師・歯科医師として、いかに〈痛み〉に向きあうべきかを考える。

牛田享宏

山田恵子

小松文成・井川雅子

会員