2023年1月26日より全国で「電子処方箋」の運用が開始され1年以上が経過しました。
厚労省が公表した資料によると2月4日時点の電子処方箋の運用開始率は、医科診療所で1.0%、病院で0.4%にすぎないことがわかりました。
運用開始率とは施設数に占める電子処方箋の運用開始した施設の割合です。また、3月3日時点の電子処方箋の運用開始施設は、病院38施設、医科診療所1085施設でした。
厚労省は普及しない要因として「周囲の医療機関・薬局が導入していない」「複数のシステム改修が次々必要となり負担」「電子署名対応が手間」「導入しても問題なく使えるか不安」「患者からの要請・がなくニーズ感じない」と分析しています。医療機関・薬局、患者にもメリットがなく導入を躊躇しているのが現状です。