【シリーズ・薬の保険外し②】患者窓口負担とは別に自費で請求される

2倍以上に負担が膨らむ

「使い慣れて試されずみの良い薬(=長期収載品)を処方されたら、窓口負担金とは別にいきなり費用が請求された」 医療機関や薬局の窓口で近い将来こんな風景を目にするかもしれません。

厚労省の審議会で提案された「薬の保険外し」が導入されると、先発医薬品と後発医薬品の保険の価格(薬価)の差額は「患者の選択による医療」とされ、保険給付されなくなります。

厚労省が作成したモデルケース(先発医薬品が200円、後発医薬品が100円)では、先発医薬品を処方された場合、患者の支払金額が本来は窓口負担の60円で済みます。しかし、先発品と後発品の差額(100円)が保険から外されます。そのため、窓口負担額(3割)は保険給付部分(100円)のうち、3割にあたる30円で済みますが、保険給付から外され自費となる100円が加算されるため、患者は130円請求されることになります。つまり、60円から130円と倍以上に患者負担が増えることになります。

(続く)

【シリーズ・薬の保険外し③】子ども医療費助成制度でも無料にならない!? – 全国保険医団体連合会 (doc-net.or.jp)