保険証+二次元コードでオンライン資格確認は可能だった!

「マイナ保険証、マイナカードを使わないとオンラインで資格確認ができないのか?」、「保険証にQRコードを付ければ簡単にオンライン資格確認ができるのではないか?」こんな疑問が出されています。実は現行の健康保険証のみオンラインでの資格確認が可能となっています。

ただし、保険証でオンライン資格確認を行う場合は、医療機関のシステム上で被保険者番号を打ち込むことが必要となります。医療機関の既存のレセプトコンピュータとオン資システムを連動させれば再診の患者などはボタン一つで資格情報を確認・取得することもできます。

保険証でのオンライン資格確認

健康保険証の場合は患者が職員に提示する従来のやり方で可能であり不慣れでエラーも多い顔認証付きカードリーダーによる顔認証や暗証番号の入力も不要でストレスなく利用できます。医療機関スタッフが初診の患者などに健康保険証の被保険者番号の手入力作業もなくす方法はないのか?厚労省は、2019年6月当時、被保険者証にQRコードを刷り込むことが検討していました。保険者や医療関係者の意見が出されたことを受けての検討です。オンライン資格確認の際に被保険者番号を読み取りでき、手入力のミスが防げるとの提案がありましたが、結論として、マイナカード普及に影響するという理由で採用されませんでした。

QRコードは印字するだけで使用できるのコストが安く利便性が高いです。顔認証付きカードリーダーは1台10万円以上しますが、二次元バーコードのリーダーは3000円程度で済みます。二次元バーコードは誰でも作成できるので保険者に負担は掛からないと思いますが、当日は再発行が必要との理由でQRコード案は否定されました。4000万人が加入する協会けんぽでは、平成27年6月に「業務効率化」のため協会けんぽが発行する健康保険被保険者証の記載事項の変更の際に二次元コードを表示しました。政府は、使い慣れた何の支障も生じていない健康保険証廃止を打ち出す一方で、マイナカード、マイナ保険証普及のためのポイント事業だけで2兆円近い税金が投入されました。各保険者で既に導入され実証済みの方法が、「マイナカード普及に支障が出る」との理由で否定されました。より簡易で低コストの方法を否定してまで、マイナカードを採用する合理性はありません。医療機関では、現行の健康保険証に記載された被保険者番号を利用し、オンラインでの資格確認は可能です。QRコードなど利用でさらに被保険者番号の入力ミスも防げます。健康保険証を残すこととオンライン利用の両立は可能です。

 

協会けんぽの二次元コードについて

被保険者証の券面情報をコード化しています。券面以外の個人情報に類する情報は入っていません。発送する際の誤送付の防止と、被保険者証返却後の回収登録に使用します。

 

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