令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(令和5年3月)では、救急隊の現場到着から現場出発までの時間を比較しています。実証実験に参加した救急隊が「現場到着から現場出発までの時間」は、21年では、平均で16分56秒でしたが、22年実証実験時点では、平均で23分25秒かかりました。
マイナ活用時(22年)の方が平時(21年)より現場滞在時間が6分29秒長くなりました。「車内収容」から「現場出発」までに時間を要する結果となりました。
検討会報告書では、「情報閲覧」という通常救急業務と異なる新たな作業が追加されたことによる影響が大きいと分析しています。
多忙な現場の負担軽減どころか新たな業務を追加することで救急搬送時間が6分半長くなりました。救命救助や現場負担軽減とは逆の結果となりました。