シリーズ・救急搬送時のマイナ活用を検証する

総務省消防庁は、マイナンバーカードを活用した救急業務の実証実験を全国35都道府県・67消防本部・660救急隊に広げて5月から実施することを発表しました。25年度中に本格運用を目指すとしています。

救急搬送時のマイナカード利用で傷病者情報の聴取時間が短縮し、円滑な救急活動が可能になると説明しています。

しかし、令和4年に実施された救急現場での実証実験では、マイナカードを利用し、最終的にデータが取得できた件数は258件で出動件数の2.6%にとどまりました。さらに、救急隊到着から出発までの時間がマイナ利用なしより6分29秒遅れた結果となりました。大規模な実証実験で、救急現場の足枷とならないか心配されます。令和4年の実証実験結果をシリーズで検証しました。