【シリーズ・薬の保険外し】薬が足りない 保険が使えない!?

 政府は、年末の改革工程表に「特許が切れて安価なジェネリック医薬品(後発品)がある先発薬について窓口負担を増やす」と盛り込む方針です。ジェネリック(後発医薬品)が不足する中、先発医薬品(長期収載品)を選択せざるを得ない状況も広がっています。患者・国民、医療者が強く願うのは医薬品の安定供給です。

医薬品不足が深刻化する中、患者・国民に何も知らされることなく思わぬ負担増を強いられる。これが政府の「薬剤自己負担=保険給付外し」の実態です。

「確実に効果が出る薬を処方したい」「使い慣れて効果も試されずみの薬を使い続けたい」こんな医師や患者の願いを踏みにじる薬の保険外しは、薬剤費を削減するあまりかえって患者・国民の命・健康を犠牲にするもので、百害あって一利なしの政策です。

保団連は、先発医薬品と後発医薬品の差額を保険給付から外す制度の導入を撤回することを強く求めています。

政府の狙いと患者・国民・医療現場への影響をシリーズで解説します。

【シリーズ・薬の保険外し①】政府は年末の改革工程表への方針明記狙う 

【シリーズ・薬の保険外し②】患者窓口負担とは別に自費で請求される 

【シリーズ・薬の保険外し③】子ども医療費助成制度でも無料にならない!? 

【シリーズ・薬の保険外し④】医薬品不足で先発品切り替えで負担増  

【シリーズ・薬の保険外し⑤】ジェネリック置き換えで健康影響も 

【シリーズ・薬の保険外し⑥】「創薬」目的も筋違い 

【シリーズ・薬の保険外し⑦】「患者選択」どころか経済的理由で受診・服薬できない 

【シリーズ・薬の保険外し⑧】長期収載品と後発医薬品は「同等」とは言えない  

【シリーズ・薬の保険外し⑨】保険外給付のルールから大きく逸脱してる 

【シリーズ・薬の保険外し⑩】厚労省具体案で薬代患者負担が約2倍に 

【シリーズ・薬の保険外し⑪】薬代が4.5倍に 厚労省が薬の保険外し具体策を提案